中退=悪ではないけど、中退しなくてもよかったよね、という人を減らしたい@大学(仮)

NPOスタッフとして、大学・専門学校における中退問題に取り組んでいます。日本中退予防研究所の中の人です。たまに育児のことも。

文部科学省が大学の経営人材育成に本腰

今日は大学ジャーナルから。

文科省が大学のイノベーション人材育成に、本格的に乗り出したというお話です。

経営と言っても、産学連携がテーマですね。

三年間どんなプログラムなんだろう。

数名を選抜するってどんな基準で?

中退予防テーマで、一コマくらいNewveryに持たせてくれないかな。



univ-journal.jp

 

さておき。

ポイントはいくつかあると思うのですが

 

実務にどれだけ根差しているか?

東大の大学経営・政策コースで話題になるのは、「アカデミックなの?実務者養成なの?」という点。

私はひとつの授業しか受けてないのですが、果てしなくアカデミック寄りの印象です。それはそれで勉強になるから、受けてよかったと思ってます。

でもイノベーションには遠回りですね。

大学改革って言えば聞こえはいいですけど、現場は本当に泥臭いですし。。

そういえば、今回の名前を「改革」ではなく「イノベーションとしたのは、どんな理由があるのでしょう?

アウトプット前提の育成プログラムになっているか?

企業の人材育成の場面で問題になるのが、

「これだけ研修してるのに、現場は変わらない」

それは、アウトプットの保証を、研修実施側がしていない。言い換えると、評価を含めてアウトプットの仕組みができてないことが問題。

研修やりっぱなしになってるんですね。

そこをこの育成プログラムがどう仕組化するかが気になります。

 

各大学の状況をどこまで配慮するか?

➡首都圏、地方、国公立、私立と、全然バラバラな大学が全てのプログラムを同じように受けるって、無理がありますよね。

ある程度同じインプットを受けるのは仕方ないですし、違いを知ることで気づくこともあるので、全部を全部別にしたほうがいいとは思わないのですが、

上記のアウトプットの保証になると、ある程度のグループ分けや、個別フォローみたいなことも必要になってくるのではと思います。

中退率がものすごい高い大学とそうじゃない大学は、やることも悩みも違うしね。。

数名を選抜っていうところで、ある程度均質性を持たせるのかな?

逆にバラバラにして、今後のモデル校を作るのかな?


これに当たった人、これを受けてる三年間と、修了後の数年間、超絶忙しいんだろうな。。アウトプットも求められるだろうし。。

なんて、当たりそうな人の顔を思い浮かべて、健康と行く末を案じるのでした。